2月4日(日)に、大阪大学人間科学研究科・共生の人間学研究室を主催とし、私たちの「記憶の継承」ラボが共催となり、シンポジウム「出来事の記録と生の記憶 クロード・ランズマン『SHOAH』をみる」が対面会場とオンラインのハイブリッド形式にて開催されます。
本シンポジウムは、共生の人間学研究室で哲学を専門とする気鋭の院生の方々が中心となり企画した、クロード・ランズマン監督の、ナチスによるユダヤ人集団虐殺についてのドキュメンタリー映画『SHOAH ショア』(1985年)を巡るシンポジウムとなります。シンポジウムでは、『SHOAH』が提起する「表象不可能な出来事をいかにして引き受けるのか」という根源的な問いを出発点に、消えない傷として一人ひとりの生に残る出来事を、今を生きる私たちがどのように記録し、記憶することが出来るのかを、哲学、映画、記録実践の観点から議論する予定です。
当日は、ラボのメンバーである吉成哲平さん(環境行動学DC)も発表者の一人として、写真家・東松照明氏が長崎で見つめ続けた被爆者の生と死の意味を、これまで自分自身が長崎にて撮影を続ける中でどのように受け止めてきたのかを中心にお話させて頂きます。
以下が、シンポジウムの詳細となります。是非、多くの方にご参加頂けましたら幸いです。
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【シンポジウムタイトル】
「出来事の記録と生の記憶 クロード・ランズマン『SHOAH』をみる」
【趣旨文】
生に降りかかり消えない傷として残る出来事について、いかにそれを記録する/記憶することができるのだろうか。
クロード・ランズマン(1925 – 2018)によって製作された映画『SHOAH』(1985)は、ナチスによるユダヤ人集団虐殺についての9時間半に及ぶドキュメンタリーである。本シンポジウムでは、『SHOAH』を出発点に映画・哲学・記録実践の観点から出来事を記録する/記憶することについて議論する。「2024年」という今日の状況下において、われわれはいかにして『SHOAH』をみることができるのか。
【日時】
2024年2月4日(日)13:00~17:30
【場所】
大阪大学人間科学部棟
本館3F 第33講義室+オンライン(ZOOM)
【発表者】
中谷碩岐(大阪大学人間科学研究科 共生の人間学研究室)
「ランズマン『SHOAH』における特異性の位相」
瀧口隆(大阪大学人間科学研究科 共生の人間学研究室)
「証言の映画 『SHOAH』における演出と編集」
吉成哲平(大阪大学人間科学研究科 環境行動学研究室)
「「写真もまた生きている」
―東松照明が生活の現場から証した長崎の被爆者の生と死の意味を受け止めて―」
宮前良平(福山市立大学都市経営学部講師)
「物語に抵抗する:〈不在〉の想起論に向けて」
司会
近藤和敬(大阪大学人間科学研究科准教授)
【申込方法】
参加をご希望の方は、以下のURLから申し込みをお願い致します。
https://forms.gle/DdJgWxpgYVGv8TDh9
【申込締切】
2024年2月3日(土)まで
【主催】
共生の人間学研究室
【共催】
大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター・IMPACTオープンプロジェクト
「記憶の継承を祈念するグローバル・ダイアログ」(記憶の継承ラボ)
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