皆さんこんにちは。「記憶の継承」ラボメンバーの王石諾（大阪大学人間科学研究科環境行動学DC）です。2023年8月8日から10日までの3日間、同じくラボの院生メンバーである冷昕媛さん、吉成哲平さんと共に長崎を訪れ、「記憶の継承」ラボにも大きなお力を頂いている城山小学校被爆校舎平和発信協議会の山口政則さんと松尾眞一郎さんによるご案内のもと、フィールドワークを実施しました。
初日の8月8日には、被爆の歴史の学びを中心として、メンバーが爆心地公園、原爆資料館、城山小学校平和祈念館を訪れました。
また、二日目の8月9日は、原爆の日でもあり、城山小学校で、原爆のさく裂時刻の11時02分の黙祷と被爆体験者との対話が行われました。また、浦上天主堂や山王神社など、長崎の町々に残る被爆遺構を訪ね、その歴史と現在の様子を体感しつつ学びました。
そして、最終日の8月10日には、長崎新地中華街や唐人屋敷を見学し、長崎の多様な文化や歴史に触れました。メンバーたちがこうした歴史的文化に魅了されながら、長崎への理解を深めました。
長崎での3日間の活動を通じて、メンバーたちは被爆の歴史に触れ、戦争体験を学び、同時に、被爆だけではない長崎の魅力的な歴史にも深く触れ、こうした貴重な経験を今後の研究や活動に活かしていく決意を新たにしました。長崎にて沢山の大切なお話を聞かせて下さったお一人お一人に、心から感謝申し上げます。本当に有り難うございました。
いよいよ来週28日（土）には、「記憶の継承」ラボを中心としたシンポジウム「記憶の継承を祈念するグローバル・ダイアログ」を開催します。シンポジウムでは、今回長崎を訪問した私たち院生による研究報告に加えて、それぞれがフィールド（長崎・沖縄・福島・水俣）で受け止めた思いを、写真を交えながらお伝えします。更には、山口さん、松尾さんにもご登壇頂き、長崎での平和活動に込める願いについて貴重なお話を頂きます。皆さんの沢山のご参加をお待ちしています！（王）
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シンポジウム「記憶の継承を祈念するグローバル・ダイアログ」（10/28（土）13：00～16：30、オンライン開催 with Zoom）
第１部 ＜基調報告＞ アジア地域史の視座から共振する戦争・戦後体験（13：10～15：00）
司会：三好 恵真子（大阪大学人間科学研究科）
報告① 沖縄での出会いから受けとめた「戦後」の暮らしの実相（13:10～13:40）
「「私性」から「公性」へと拓かれてゆく「写真実践」
―写真家 東松照明が直面し埋めようとした沖縄の現実との距離」
吉成 哲平（大阪大学人間科学研究科DC）
報告② 移動の経験から「歴史している」主体としての「歴史実践」（13:40～14:10）
「結婚移民として日中「二つの東北」を生きる中国人女性のライフストーリー
―対話的インタビューから見えてくる戦争認識とその継承」
王 石諾（大阪大学人間科学研究科DC）
報告③ 自然と共存するアジア的理性の創出に向けて（14:10～14:40）
「社会転換期における環境ガバナンスへの参与
―中国環境NGOリーダーのライフヒストリーから読み解かれる内発的自主性とその啓示」
冷 昕媛（大阪大学人間科学研究科DC）
ディスカッサント：許 衛東（大阪大学経済学研究科）（14:40～14:50）
小林 清治（大阪大学人間科学研究科）（14:50～15:00）
第２部 ＜話題提供・総合討論＞ 記憶の継承を祈念するグローバル・ダイアログ（15:10～16:30）
モデレーター：吉成 哲平（大阪大学人間科学研究科DC）
① 未来に伝え継ぐべきこと「フィールドで学んだ記憶の継承への志」
「写真を介して共有するフィールドでの私たちの学び」
第一部の報告者3名（長崎、沖縄、福島、水俣等）
② 現場からのレスポンス「長崎の平和活動に込める願い」
「城山小学校平和祈念館の取り組み」
山口 政則（城山小学校被爆校舎平和発信協議会・会長）
松尾 眞一郎（“天空のRAKUGAKI” drawing作家／城山小学校被爆校舎平和発信協議会・会員）
③ 総合討論「他者と「共にある」ということ」
主催：
大阪大学グローバル日本学教育研究拠点・拠点形成プロジェクト
「21世紀課題群とアジアの新環境:実践志向型地域研究の拠点構築」；
大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター・IMPACTオープンプロジェクト
「記憶の継承を祈念するグローバル・ダイアログ」（記憶の継承ラボ）
共催：
城山小学校被爆校舎平和発信協議会；
大阪大学中国文化フォーラム
【申込フォーム】
https://forms.gle/bArom5JtUw9EXKsp7
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